あなたにぴったりの自転車保険は?自転車保険を多面的に比較検証

兵庫県、日本全国で初めて条例による自転車保険加入義務化を検討

赤信号の画像

兵庫県が日本全国で初めて自転車保険の加入義務化を検討しています。来年2月には、議会に自転車保険加入義務化の条例案が提出される予定です。今のところ条例違反による罰則規定は設けられないとのことですが、新たに自転車を購入する場合は自転車保険への加入が必要、また既に購入している自転車については努力義務となります。

自転車保険加入義務化の背景について

2008年、兵庫県では自転車を運転する小学生と歩行中の60代女性との正面衝突事故が起きました。その事故により女性は24時間介護が必要な状態となり、去年2013年に神戸地裁はその小学生の両親に対して9,521万円、およそ1億円近くの賠償金を支払うことを命じました。そんな莫大なお金を払うのは難しく、小学生の両親は自己破産することとなりました。自転車事故により被害者にも、加害者にも最悪の結果となってしまったのです。この自転車事故が、今回の自転車保険加入義務化検討の背景になっていると考えられます。

自転車保険の種類について

毎年、日本では自転車と対歩行者の事故が2,000件ほど起きています。しかしながら、自転車保険の加入率は特約による補償を含めても全体の2割〜3割と、自転車事故に対する危険意識が低いのが現状です。そもそも自転車保険とはどのようなものなのでしょうか?一般的に自転車保険とは、自転車事故で人や人の物を傷つけてしまった場合の補償と、自転車事故で自分自身が傷ついてしまった場合の補償が付いた保険のことを言います。個人向けの自転車保険もあれば、家族向けの自転車保険もあります。また、単体で契約する自転車保険もあれば、既に契約している傷害保険・自動車保険・火災保険の特約として契約する自転車保険もあります。

補償範囲別

契約方法別

兵庫県の自転車保険について

兵庫県では自転車保険の加入義務化に合わせて、県内の自転車販売店などで加入できる自転車保険を新設する予定です。保険会社や補償内容についてまだ未定ですが、年間保険料は1,500円〜2,000円となるようです。これは既存の自転車保険に比べるとお得な保険料設定ですが、傷害保険・自動車保険・火災保険の個人賠償責任特約などと比べるとほぼ同じような保険料設定です。既にこれらの保険を契約している方は、兵庫県の自転車保険が登場する前に予め、特約の有無と特約の保険料を確認しておくといいでしょう。

車での事故、バイクでの事故と同様に自転車での事故でも加害者や被害者になる可能性があります。神戸地裁の判決以外にも、自転車事故を起因とする高額賠償命令が続出しています。普段の生活の中で自転車を利用している方は、万が一の自転車事故に備えて、この機会に改めて自転車保険への加入を検討してみてはいかでしょうか?なお、兵庫県にも東京都・京都府・埼玉県などの自治体が自転車保険への加入を努力義務としています。

オススメ記事

注目キーワード


公開日:

PAGE TOP ↑